2025年 3月15日の稽古 体落としの研究
3月15日(土曜日)の稽古は体落としの研究をしました。
「体落とし」は手技の一つで、正面に入らず少し横にずれる、横回転で投げる、接触が少ないなどが特徴で、同じ手技の「背負い投げ」とは様子が異なります。
今日は奥野さん(左組み)と住田さん(右組み)の体落としのお手本を見せてもらい、みなで研究しました。
柔道の技は全てそうですが、先生の真似をしてもうまくいかないことがよくあります。本人の骨格や筋肉の付き方、合四つ、喧嘩四つ、相手との体格差などの条件によって、少しずつ工夫・修正が必要です。数センチ足の位置を変えるだけで、急に技が効いて掛けた本人がびっくりすることもあります。自分で考えて工夫・修正することは、柔道の楽しみの一つです。ほかのスポーツや勉強、仕事でも同じです。自ら考えることを放棄し思考停止に陥っては、楽しむこともできず進歩もありません。
明武館柔道クラブでは、全ての技は発展途上と考えてます。各人が「考えて」、「工夫・修正」をして、その結果を情報共有し、さらに誰かが新しい工夫をこらして、またその結果を共有する。前向きスパイラルで、全員がレベルアップしていくことを目指しています。
*注 教え魔はいます(笑)。でも、教えたことを100%模倣することは求めていません。
奥野さんの体落とし。その昔すでに40代のおじさんだった奥野さんが「体落とし」で居並ぶ大学生を投げ飛ばし品川区民大会で優勝したことがありました。
住田さんの体落とし。垂直ではなく、横回転で投げる理合いを説明してくれています。
真剣に見つめるえいたくんとれおんくん。後ろで前場さんがダンスをしています。(ちがう!手の動きをチェックしています。)
(文責 原)